先日、仕事帰りにホラー友達に誘われて、東京ドームシティのお化け屋敷「怨霊座敷」に行って来ました。

 

 

 

【怨霊座敷はこんなお話だよ】

 

夜雨子は透き通るような白い肌の――

 

ちょい待て……名前が読めん。

「よさめこ」か、人名ぽく「ようこ」か……。

 

小学生低学年で習う漢字でも、「五月雨」とか読み方が難しい漢字ってあるよね。

漢字って面白いよなあ。

漢字の勉強でも始めようかしら。

どうせなら漢検でも受けようかなあ。

漢検準2級は取っていたかな?

3級は取っていたはず。

何か勉強を始めようかなと思うと、資格にも興味を持ってしまう。

サスペンスの「百の資格を持つ女」とか観ていると特に。

おっと、脱線したね。

 

名前の読みを間違えちゃうと失礼だから、ここはニックネームでフランクにいきやしょうか。

君は「よっちゃん」だ。

よっちゃんは……まあ何やかんや色々あって、婚約者とその浮気相手に殺されて、家の床下に埋められちゃったんだって。かわいそす(´・ω・`)

殺人犯二人は、そんな家を捨ててさっさと逃げちゃった。

よっちゃんが床下でおねんねしているなんて誰も知らないから、家は売りに出されちゃう。

しかし、よっちゃんはおねんねなんてしていなかった。

だから、その家に引っ越してきた人たちは口を揃えて言うのです。

 

 

 

 

 

 

 

「何かおるで」

 

 

 

 

 

【お化け屋敷メンタル】

 

昨年のことですが、私にはある目標がありました。

「お化け屋敷で動じないメンタルを手にいれたい!馬鹿よ貴方はのファラオさん(お化け屋敷で全然動じていなかった)みたいになりたい!」

私は普段の言動から、

「えりんこはお化け屋敷とか平気そう。逆にお化けに暴力ふるってそう。ヒドイ!サイテー!」

と、友人の大半からそんな印象を持たれているようですが、それは誤解です。

確かに私は酷い最低な人間ですが、かなりのビビりなのです。

 

お化け屋敷に入ろうものなら、心臓はバックンバックンドドドドドと、激しさだけはロックなビートを刻み、身体の末端はプルプル震えだして感覚を失い、足を踏み出すことすら躊躇してしまう。

 

数年前にUSAの「ホラー界のハリウッドスターたちが集まる愉快なお化け屋敷」に挑戦した時なんか最悪で、怖さをまぎらわすために終始「ズグダンズンブングン……ズグダンズンブングン……」と、当時ハマっていた、はんにゃさんのあのネタをうつむきながら唱え続けていた。

 

さぞ「あの東洋人はクレイジーだ」「ズグダンズンブングンはそういう使い方ではない」と、現地の方々に思われていたことだろう。

 

ずっとうつむいていたから、内装なんかほとんど覚えていない。

始めに私の心を打ち砕いた獣男

チャッキーの箱が積み重ねられているおもちゃ工場だかおもちゃ屋さんのコーナー。

何故かレクター博士の、視覚に訴えかけてくるような地味なコーナー。

最後にレザーフェイスがお肉片手にお見送りしてくれたこと……他にも色々あったはずなのに、それくらいしか覚えていない。

 

唯一の救いは、

「途中でリタイアしちゃったら、絶対に一生後悔する。飛行機嫌いなえりんこが再び渡米することなんかないんだから、二度とチャンスはないよ!」

と、方法はどうあれ、出口までクリアすることができたことである。

ここまでテンションの低いズグダンズンブングンゲームは他にないだろうってくらい、呪詛のような儀式を行う東洋人を不憫に思ったのか、ラストのレザーフェイスも、ガオーと襲ってくることなく大人しく見送ってくれていた。

その姿は親指を立てて「グッドラック」とでも言ってくれているような漢らしい立ち居振舞いだった気がする。(あくまで私の主観です)

今までレザーフェイスめっちゃ怖かったけど、良いヤツだなと見直した瞬間である。

 

そんなビビりな私だが、昨年の修行により、お化け屋敷を克服することができた。

昨年の夏から都内近郊のお化け屋敷巡りをしたのです。

お化け屋敷のついでに、ゲテモノ料理屋さんでゴキブリを食したのも良かったのかもしれない。

(ゴキブリはおいしかった。芋虫はマズかった)

 

ファラオ(さん)になりたい

そう連呼する私に、

「え?エジプト?王様?」と戸惑いつつも、生暖かく付き合ってくれた友人に感謝である。

 

今では「おお……」と多少のビックリはするものの、叫んだり震えたりすることはなく、ほぼほぼ動じなくなった。

ファラオさんになれたよね!

 

 

 

【本題に戻る】

 

話はかなりそれたが、そんな私が訪れた怨霊座敷。

靴を脱いで入場という新しいタイプのお化け屋敷。

 

文字が見切れてしまっている……。

 

入る前に、

 

「床下から声が聞こえる……?京極堂、そんな妖怪はいるのかい?」

「床下?……毛羽毛現(けうけげん)ではないだろうか?」

「しかし、鳥山石燕氏の記述には、毛むくじゃらの妖怪とだけで『床下に住む』なんてアリエッティみたいなことは書いてないぜ」

「では家鳴(やなり)だろうか。家鳴なら縁の下の力持ち的な絵もよく見られる。……いや、しかし家鳴は人の声のような音は出さないな」

 

とか京極堂ごっこをして楽しんだ。

京極堂ごっこをするために、事前にネットで「床下 妖怪」で検索していた私とは違い、すぐに毛羽毛現の名が出てきた友人は、流石だと感心した。

 

で、足元をスースーさせながら入った怨霊座敷――

 

中がわりと明るめだったから、足元も進む方向も見えないわからない!なんてことはなかったので、安心して進めました。

で、感想は……もうね――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひらひらキレイ「あ!これ釘じゃね?」「本当だ!双ちゃんだ!……って、これは釘じゃなくて――アヒャヒャヒャヒャ」これ踏んでも良いの?ひたひた漢字読めないばいんばいんぱふぱふピカチュウぽこぽこ……究極進化からの――

 

と、イベント盛りだくさんでした。

怖さは、前回の理髪店の方が怖かったかな。

でも、楽しかったー!

 

 

 

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