THE WITCH/美しさと醜さと

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2018年夏のお化け屋敷巡り第6弾は、

THE WITCHです。

 

横浜大世界のアートリックミュージアムが、期間限定で美しいホラーな世界と繋がっておりました。

※現在は終了しています。

 

以前行った東京タワーのお化け屋敷にこちらのチラシがあり、一目惚れしてすぐに予約しちゃいました。

 

 

 

【いつもよりまじめなお話だにゃ】

とある曰く付きの絵画が展示されているという夜の美術館にやって来たキミ

夜の美術館にはひとつルールがあった。

絶対に喋ってはいけない。

喋ると魔女に殺されてしまう。

制作者不明のその絵に描かれた魔女に誘われるように、キミは彼女たちの世界に足を踏み入れることとなり――

 

 

 

【いつものノリの感想】

 

来館者は魔女の誘いに乗らないよう、安全のため口元を隠すマスクを受け取ります。

鼻の部分を覆わぬよう(アロマキャンドルを楽しむため)普通の黒いマスクをたたんだものです。

 

こうして「喋ってはいけない24時」が始まりました。

 

普段お化け屋敷では、

「暗いよ恐いよ(棒)」「もう進んでいいの?」「あかんあかん(笑)」

とか、ごちゃごちゃうるさいえりんこですが、館内では一切お喋りしませんでした。

前回の鈴のお化け屋敷でも、鈴を鳴らさないようにしていましたし、なんやかんやで真面目な子なんです。

 

だから、本当に最後までマスクを外しませんでした。最後まで。

入った方は何のことかわかると思いますが、あの時も外しませんでした。

私は館内のできごとは魔女の誘惑と解釈していたので。

もう心からお化け屋敷の世界観にどっぷりずぶずぶに楽しんでいました。

魔女に惑わされぬよう、真剣に命を懸けていました。

声を発して「デデーン」と黒い人たちが現れて、ケツをシバかれないよう必死でした

 

そのため、一緒に入った友人曰く、

「え!?えりんこちゃんマスク外してない。外しちゃいけない感じ?え?え!?」

と、処刑ちゃんからのビックリサービスを受けていた時も、

「今はそれどころではない」

状態だったらしいです。

ごめんよ。捻くれた友を許しておくれ。

 

 

 

美術館内に入って、初めは夜の美術館の様子を楽しみます。

アートリックミュージアムの展示物たちの夜の姿は、昼間とは違った表情を見せてくれました。

……まぁ、昼間のアートリックミュージアムに入ったことはないんだけれどさ。

初見です。

でも、もう気分はみんなのうたの「メトロポリタン美術館」ですよ。

館内は撮影OKな場所もありました。

お化け屋敷としてはかなり珍しいサービスです。

 

「THE WITCH」は「美しすぎるお化け屋敷」のうたい文句通り、美しい世界観のお化け屋敷でした。

私もそうですが、闇を愛する方々にとっては、ひとときの癒しを感じるのではないでしょうか。

 

向こうの世界の住人も、みなさん美しい方々で、

「妹が魔女に殺されたの」

と泣く彼女の姿に、まじ泣きしそうになりました。

 

そして、その美しさの中に潜む醜さが今回のお化け屋敷の「恐ろしいもの」だったのでしょう。

 

 

 

……と、世界観に浸った感想からちょっと離れて、現実に戻った感想を。

 

物語や内装・演技は本当に素晴らしく、これまでのお化け屋敷の中でもかなり作りこまれた美しい空間だったのですが、ひとつだけ残念だったことがありました。

 

複数人のグループでの入場だったため、先の仕掛けがほぼ全て後ろから見えてしまったことです。

 

好きな展示を自由に見て回れるという所は、本来の美術館らしくて良かったのですが、パンフレットに載っていた「絵画を覗くと……」のところも、スイッチを押すとどうなるのかも、前のグループの様子がばっちり見えていたため、「何が起こるんだろう?」というワクワク感や、「この先どんな恐ろしい目に遭うのだろう?」というドキドキ感は生まれませんでした。

 

前のグループとの間隔をもう少しあけたり、仕掛けのある場所は後ろから見えないようになっていれば良かったなぁと思いました。

……外に出るまでは。

 

「楽しかったねぇ」と、外に出てから驚愕しました。

待ちの列が建物の外にまで伸びていました。

……これじゃあ、どんどん人を入れていかないと、たくさんの人に楽しんでもらえないよなぁ。仕方がないか。

 

ですので、「お化け屋敷は苦手だけれどオカルトな雰囲気は好き」という人には自信を持っておすすめできます。

 

 

 

「THE WITCH」を出てすぐのカフェに、コラボメニューがあったのでいただきました。

底に目玉が入っています。

 

 

 

 


怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

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