ヴィデオドローム(1982)/頭の悪い私には難解すぎて、途中からよくわからなくなった。けど、面白い……!

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そのビデオを見ると、ヤバイことになる――

貞子よりも前にもあったビデオホラー。

 

 

 

 

【あらすじ(途中で力尽きました)】

 

アメリカの小さな番組制作会社「CIVIC TV」の社長のマックスは、他局では取り扱っていないような過激な内容の映像を日々求めていた。

AV会社との打ち合わせで、

マックス「『サムライドリーム』?東洋のエロか……上品過ぎる。刺激が足りん!

と、一蹴し、

他局の番組(暴力的な内容は社会に影響が云々という糞番組)に出演した際に、

マックス「うちは暴力○○×が売りなんですよ」

なんて言いながら、隣のキャスターをナンパし始めたりと、ビジネスで求めているというよりも、本当にそういう内容が好きなご様子。

趣味が仕事に繋がっているって素敵なことだね。

 

ある日ヴィデオドロームという、ただひたすら拷問→殺人というストーリー性のない映像作品と出会い、大興奮する。

 

電波を傍受して映像を見つけてきたハッカーエンジニアによると、作品の発信元は国内のピッツバーグではないかとのこと。

それ以外は誰が制作しているのか、何のために作られているのかは謎に包まれている。

 

「あんな過激な内容、一刻も早くうちの番組で取り扱いたい!」

「というか、もっと色んな作品を見てみたい!!」

「ああん!ヴィデオドロームウウウゥゥッ!!」

 

寝ても冷めても「ヴィデオドローム」が頭から離れないマックス。

裏社会の情報に精通しているおばちゃん(こういうおばちゃんってタバコがよく似合うよね)に、

「『ヴィデオドローム』には関わらない方がいい。危険な組織が絡んでいるわ」

とか言われたり、

「あの内容は演技ではなくマジの内容なんだよ」

とかスナッフムービーであることを明かされても、もう心はヴィデオドローム一筋。

マックスと共にヴィデオドロームを見た恋人のニッキーも「私もヴィデオドロームに出演してみたいわ」なんて言い出し、さっさとピッツバーグへ旅立ってしまう。

 

独り残されてヴィデオドロームに悶々していたマックスに、

「オブビリアン教授という人がヴィデオドロームを作ったらしいよ」

という情報が入る。

「オブビリアン教授と言えば、ついこの間出演した糞番組で共演していたじーさんじゃあないか!」

(正しくは、オブビリアン教授はスタジオには来ていなくて、ブラウン管の向こう側にいたけれど)

やり手のビジネスマンは、些細な人脈も利用するのだよと、早速オブビリアン教授の元を訪ねるが、会うことは叶わなかった。

「ヴィデオドロームに近付くのは危険」なんて言われていたから、拳銃も用意したのに、こんにゃろー。

 

そんなマックスの元に、教授から1本のビデオテープが贈られてくる。

教授からのビデオレターである。

ワクテカしながら視聴するマックスに、ブラウン管の中の教授はとんでもない事実を告げる。

ヴィデオドロームを視聴すると、幻覚が見え始めたりビデオの世界と現実世界がごちゃ混ぜになったり、というか、ビデオの世界に取り込まれたり……【大変申し訳ございません。ここから先は私には難解すぎてよくわかりませんでした】

 

教授は既にビデオの世界の住人になっている模様。

ヴィデオドロームを利用しようと目論む組織が現れたり、もうわけわかんない!

 

 

 

【ネタバレ感想】

 

 

 

【感想がいつもよりも下品です。ちゅうい】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過激な内容に惹かれていくという心理はよくわかるのだけれど、ヴィデオドロームがもたらす障害だとか関係各社の目的についてはイマイチよくわからなかった。

マックスの心がヴィデオドロームによって犯されたり、ヴィデオドロームに操られるシーンで、決まって流れる効果音(低いドゥーーンってやつ)があるのだけど、もはや内容に追いついていけなくなっていたので、それが流れるたびに「はいはい、またですか」って笑えてきた。

もうね、笑うしかなかった。

というか、面白いんだよ。

内容はよくわからなかったんだけど、言動がいちいち面白かった

 

ブラウン管の中に現れた恋人に誘われて近付けば、ブラウン管が波打ち、当然のようにスリスリし始めるマックス

そのままテレビに何を突っ込むつもりなんだとヒヤヒヤしていたら、まさかの顔面!

逆貞子!!

 

そして恋人が入るブラウン管に鞭を打つマックス。

家電に鞭打ちですよ。

私も、調子が悪い家電をどうにかしようとぶっ叩いたことはあったけれど、鞭を使ったことはなかったよ。

というか我が家に鞭が無かったわ。

自宅に鞭を所持している女王様とかって、家電の調子が悪くなったら「まだまだ逝くには早いよォォォォッ!(必死)」とか言って鞭でぶっ叩くのかな?すげぇな。

ぶっ叩いて機械が直るのかどうかは置いておいて、マックスの場合はプレイ(だと思う)なんですよ。

人が家電(正確には家電の中に入った恋人)を愛そうと、楽しもうとしているんですよ

今でこそ、人間×無機物とか、擬人化した無機物×○○とか、○○×○○とか、ありとあらゆるカップリングがその辺に転がっていますが、1980年代で家電と人間をイチャイチャさせる作品を創り出すなんて、すごいと思う。

私が知らんだけで(この世に影も形も無かったし)、世の中そういう作品がゴロゴロ転がっていたのかも知れないけど。

 

ヴィデオドロームによって、心だけでなく肉体にも変化が現れたマックスさん。

どういう変化かというと、おなかに裂け目ができて、物を出し入れしたりできて、ドラえもんのポッケみたいで便利だなあと思っていたら、あれはビデオテープを入れる場所だったみたいで人間ビデオデッキになっていた。

ビデオを入れたのはいいけど、どうやって再生するんだろう。

テレビと合体したらいいんかな?彼女がテレビに入っていたし。ちょうど良いね。

こういう変化はなんか教訓めいていて、昔の特撮みたいでおもしろかった。

「お金に意地汚いとカネゴンになっちゃうよ」みたいな。

でも、過激なビデオばかりみていた末路が人間ビデオデッキというのは物足りないなあと思い(そもそも教訓めいた内容ではないけれど)、どんな末路が相応しいかと考えた結果「自分がゴアゴアなビデオに出演する事になる」という非常に陳腐で面白くない回答が真っ先に浮かんだので、ただただ悲しくなった。

そりゃあそんな低レベルな人間には難解な内容でしょうよ。

 

冒頭に出てくる『サムライドリーム』という日本のAVは、私から見ても何がしたくて作ったのかわからない内容だった。

あんなもん、本当に我が国で制作していたら日本の恥だわ。

AV事情は全然わからないけれど、「全13巻あって、2巻か3巻に物語の重要シーンが入っている」とかAVとしてはテンポ悪すぎじゃね?

(何度も言うけれど、AV事情は全然わからないけれどさ)

そりゃ、マックスも「見るのは13巻だけでいい」って言うよ。

しかも最終巻が盛り上がりに欠ける内容(登場人物一人・ほぼ影のみ)で、あんなもん最初から見ている人がいたらブチ切れていいレベル。

だいたい、登場人物女ひとりで、サムライ要素が全然ない。

あれか。女が持っていた××××がサムライだったんか?

影のみだったら昔、何の番組だったかはわからないけど、志村けんさんが駅員さんに扮してめっちゃホイッスル吹きまくっているコント(機関車のシュポシュポ音に合わせて腰振ってるやつ(影のみ))の方がよっぽど過激だったわ。

何もわからずゲラゲラ笑っていたのが懐かしい。

うちの親はどんな気持ちでアレを一緒に見ていたのか……。

 

……私は一体何の話をしているんだ。ハシタナイ。

 

 

 


キャラクター腹巻 ドラえもん

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