ハロウィンを過ぎたあたりから、世の中のホラー要素が急激に少なくなっていませんか?
……足りない。
……ああ、足りない。
街の装飾とかイベントとか、10月並に闇の眷族に活躍してほしいものです。
幽遊白書の左京さんも、色んな妖怪が人間界に自由に行き来できたら、
「この世の中、もっと混沌として面白くなりますよ」
って言っていたし。
あーあ、境界トンネルを開けられるくらいのお金があればなー。
それには暗黒武術大会で2回以上優勝しないといけない。
修行しないと!
最近寒くて必要以上にお外に出たくないから、春になったら修行しよー。
暖かいお部屋でホラーな面白いことないかなぁ?
…………。
ということで、吉祥寺駅から徒歩2~3分くらいの場所にある居酒屋遊麗さんへ行って来ました。
こちらは幽霊をコンセプトにした居酒屋さんです。
入口から席までの移動あたりが、特にお化け屋敷感が強いです。
基本的にはギャグ要素が濃いので、私も友人も「おおー!」と大はしゃぎしていたのですが、お化け屋敷が苦手な方は厳しいかもしれないです。
(席に着いてしまえばそれほど怖くはないので、入店時に一番後ろを歩けば大丈夫かも)
店内はスモークが焚かれていて、居心地のよい薄暗さです。
店内は「あの世」なので、幽霊の店員さん(可愛い・丁寧・可愛い)から、お客さんはみんな「仏様」と呼ばれます。
あの世に到着したばかりの上に、夏場に蚊とかの虫さんをジェノサイドしたことのある地獄行きがほぼ確の私なんぞが仏様と呼ばれるなんて、おそれ多いことでございます。
席に通されると、幽霊さんからあの世のルールを教えてもらいます。
幽霊さんを呼ぶ時は、カウンター席正面の障子を少し開けて、
カウンターに置かれた手首を隙間に差し入れて、おりんを鳴らします。
鈴棒は髑髏の中にあります。
そんなこんなであの世(店内)の様子やあの世メニューを見て楽しんでいると、お料理が運ばれてきました。
私たちが頼んだのは、幽霊界コース。
南無ルとロシアンルーレットのちくわは写真を撮り忘れました。
あと、これ。
コースに入っていた「名物♪スペアリブの火葬焼き」です。
炎を喰ったわけではないです。
火葬後がこちら。
あと、追加メニューの目玉。
この目玉(クリームチーズ)、ベリーソースとめっちゃ合っていて美味しかったです。
目玉の中に埋め込まれていた××××の食感も最高でした。
そしてメインイベントの「リアル棺桶体験」
死装束をお借りして、店内中央に設置された棺桶に入ってお写真を撮ることができます。
足元にこんなやつ
が、下から覗いていたので、
「てめコラ!三十路のオパンティ覗いてんじゃねぇぞ。生き返らせんぞ!!」
と、声を荒げそうになりましたが、コイツを生き返らせるためにドラゴンボールを集めに行っている場合ではありません。
「棺桶に入る時の必須アイテム持ってきましたー!!」
脱脂綿を取り出し、鼻につめる私。
ほら、何かが漏れだすとマズイじゃん。
「脱脂綿をご用意された仏様は初めてです」
店員さんはそう言っていた。
表情は暗かったのでよくわからなかった。
でもね、確かに実際に用意したのは私だけど、棺桶に入れるという話をしたときに、
「脱脂綿つめないとね!」
ってはじめに言ったのは友人だから。
天才だと思う。
友人の発想力を誉めた上で、私の行動力を誉めていただきたい。
つめ方がアカンなぁ。
鼻から飛び出ちゃってる。鼻血処置かよ。
ぎっしりつめたから、鼻がパンパンになってる。
こんなヤツが棺桶に入っていたら笑いが絶えない愉快な葬式になりますね。
お店の雰囲気も良いし、店員さんの対応もすごく良かったから(予約確認の電話応対の段階で好印象でした)、是非また遊びに行きたいです。
そんなこんなで、あの世から帰って来て、こうしてブログをしたためている次第です。
「伊達にあの世は見てねぇぜ!!」
一度、正式に言ってみたかったセリフが、ようやく言えました。
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