今年もサンシャイン水族館と、お化け屋敷プロデューサーの五味さんがコラボしました!
今年のお化け屋敷は「七人ミサキ」。
水族館ということもあり、やはり海がらみの内容となっております。
【Story】
※毎度のことですが、しっかりしたストーリーは公式サイトでの確認をお願いします。
※以下ほぼ妄想です。
「七人ミサキ」とは、古くから日本に伝わる怪異の事である。
七人組の亡霊で、海や川などの水辺に現れることが多いらしい。
エンカウントすると、「デス」や「ザキ」等の即死系の攻撃を仕掛けてくる恐ろしい連中である。
彼らは独特のパーティ編成システムを導入しており、「呪殺に成功すると、古株の一人がパーティから抜け、呪い殺された者が新たにパーティに加わる」という、常にフレッシュな状態の押し出し方式。
そのため、常に七人をキープしているので、永久的に存在し続けるのだ。
新入り「ふええ、呪い殺されちゃったよぅ」
むーちゃん「メソメソしてんじゃねーよ新入り!今から卒業パーティーなんだからね!
新入り「卒業パーティー???」
いっちゃん「みんな、今日で……ぐすっ……私は卒業(成仏)するけど……ぐすっぐすっ……新メンバーを加えて、これからもウチらのグループ『七人★MISAKI』略して7(ナナ)ミサを盛り上げていくんだよ……うわーーん(号泣)」
2~7、涙を浮かべて拍手。
新入り(゚Д゚;)ポカーン
ふーちゃん「いっちゃん、後のことは私たちに任せて!」
いっちゃん「うん……。ふーちゃんはしっかり者だから、安心してリーダーを任せられるよ。みんな、ふーちゃんのこと、支えてあげてね!」
みっちゃん「私たち7人で『七人★MISAKI』だもの!安心して成仏して!」
いっちゃん「みっちゃんはいつもメンバーとグループの事を1番に思ってくれていたよね。その優しい心を忘れないでね」
新入り(人を呪い殺す優しい心ってなんぞや……)
しーちゃん「いっちゃんが抜けても、暗闇ダンス(byFFX2)と呪殺ソングに磨きをかけていくからね」
いっちゃん「しーちゃんは教え上手だから、これから新人さんが入ってきても指導はバッチリだね」
新入り(そんなふざけた技で殺されたんか……)
うーちゃん「いっちゃんの分まで、私たち頑張るから!」
いっちゃん「うーちゃんは頑張り屋さんだもんね。でも、あんまり頑張りすぎちゃダメだよ。自分を大切にね」
新入り(つーか何この女子にありがちな茶番劇は……)
ななちゃん「いっちゃん先輩が抜けたら、メンバーで一番可愛いのはナナになるのね。だからナナは清々してるんだから。悲しく……ないもん……」
いっちゃん「ななちゃんは相変わらずだなぁwwこれからもその『ナナちゃん節』を貫いていくんだよ。ほどほどにね」
新入り(……ななちゃん可愛いな)
むーちゃん「うぅ……ぜんばぁぁい……ぐすっひっく……今までありがどうございまじだぁぁぁ!」
新入り(テメェが一番メソメソしてんじゃねーか。メソメソ通り越してメゾメゾだよ)
いっちゃん「新入りちゃんも、初めの内は慣れないことも多くて大変だと思うけど、頑張ってね」
新入り「いや、もうこの女子特有のノリについていけないっす。……とりあえず、あと7人殺したらこの茶番から解放されんですよね?んじゃ、さっさと7人ぶち殺しましょー――」
むーちゃん「ばっっきゃろおおおおぉぉっっ!!ウチらはなあ、そんな軽い気持ちで7ミサやってねーんだよっ!ウチらはねえ、7ミサに魂かけてんだよおおお!」
新入り「……うん、知ってる。軽い軽くない云々は置いておいて、魂かけてるのは身をもって知ってる」
そんなこんなで七人ミサキは活動をしていた――ある時代まで。
現代――とある海辺の街。
ここには「七人塚」という塚があった。
あの七人ミサキを封印した塚……と言われている。
七人塚は、七軒の家の女によって代々守られてきた。
1軒で1つの塚を担当し、7軒で7つの塚を守る――
「掟をおろそかにしてはならんのじゃ。さもなくば封印が解かれ、七人ミサキの呪いが復活してしまうのじゃ」
そんな選ばれし七軒の家に祥子という女がいた。
祥子は同じ使命を持つ他の家の男とデキてしまい、その流れで子どもの方もデキたので、関係各所から大バッシングを受けてしまう。
「同じ使命を持つ家の者同士が交わるなどあってはならぬ!」
「1軒1塚の掟が崩れてしまうわ馬鹿ちんが!」
掟ガー!掟ガー!とか、そんなこんなでボロカスに怒られた祥子は、男と無理やり別れさせられて、挙句の果てに赤ちゃんも取り上げられてしまう。ドイヒー。
祥子は七日間泣き続けた後、行動に出た。
一族が最も恐れ最も大切にしている、此度の元凶そのものといえる七人塚。
こんな石コロごときのせいで私の人生めちゃくちゃにされるなんて。
こんなもの無ければいいのに。
私の大切なものを奪っていったあいつらが憎い。
今度はあいつらの大切なものを私が奪ってやる。
呪いがもし本当にあるのなら、それならば――
祥子が何を思い考えたのかは想像に難くない。
祥子は自分の家が守っていた塚をぶっ壊すと、海に身を投げて自殺してしまう。
それから間もなく、「七人ミサキが現れた」という噂とともに、他の塚を守っていた家の女が、一人、また一人と、謎の変死を遂げていった。
一人死ぬとその家で守っていた塚も崩れるという連動システムも備わって。
遂に他の6つの塚全てが崩れてしまう。
「何ということじゃ……ん?あれ?いや待てよ?呪い殺された者は6人……。ということは、祥子が成仏するためには、あともう1人犠牲者が必要ということでは……。でも、もう残された者はおらんしのう……やっべww」
最後の呪いは誰に降りかかるのでしょう?それは、あなたかもしれません……。
【昨年の話】
今回の七人ミサキの感想の前に、昨年のお話と感想を。
昨年も五味さんコラボで「あやかしの人魚」というお化け屋敷をやっていました。
ちなみに今回の「七人ミサキ」はサンシャイン水族館コラボ第3弾だそうです。
私は昨年からの参戦なので、初代のお化け屋敷に行けていないのが非常に残念です。
「水族館のお化け屋敷って、いったいどんな感じなの?」
「お魚さんたちは大丈夫なの?」
と、不安いっぱいで参戦した記憶があります。
お魚さんたちはもちろん無事でした(たぶん)。
夜なので、睡眠中だったりお化けが苦手なお魚さんたちの水槽には暗幕がかけられていました。
……ただ単に、お化け屋敷側の光の調節だけだったのかもしれないけれど。
昨年の探索システムは、こんな感じだったと思う。
①何人か――確か10人以下くらいのグループごとに入場。
物語が流れるヘッドフォンを装着し、水族館内各所に設置されたチェックポイントで、新たな音声を入手し、進んでいく。
音声重視なので、この時点では大きな仕掛けは無く、展示と物語を楽しむのみ。
②ヘッドフォンを返却し、いつものお化け屋敷仕様へ。
ここでいくつかの集団がまとめられ、20人くらいに。
世界観を楽しむ第一部と、お化け屋敷を楽しむ第二部といった流れです。
普段よりも弱冠暗めの水族館で語られる物語、
一部の水槽に潜むあの女の姿、
他にも参加者はたくさんいるのに、ヘッドフォンと暗さのせいか、時折感じる孤独。
第一部は他のお化け屋敷とは一際違う演出で、非常に楽しむことができました。
もちろん第二部も、色々な仕掛けがあって面白かったです。
「あやかしの人魚」では「鐘が鳴ったら絶対に声を出してはいけない」というイベントもあり、あそこの演出は、今までのお化け屋敷の中でも一番好きな演出でした。
さて、ここからは今後の教訓。
こちらのお化け屋敷は、いくつかのグループをまとめて入場させる集団参加型でした。
そのため、お化け屋敷が苦手な人は、周りにいざという時の生贄仲間がいるので、人を感じられる分、怖さは軽減されていたかと思います。
でも、集団行動のお化け屋敷は集団行動ならではの怖がらせ方を考えて作られていますので「怖いものが苦手」な人にとっては、怖い部類のお化け屋敷だと思います。
「怖いものが苦手。だけど、水族館のお化け屋敷が気になるよー」
と、友人が行くか行くまいか悩んでいて、結局、
「やめとく!手が出そうで怖い!」
と、どこかの部隊にでも所属していたのかのような発言を残して辞退していましたが、あのお化け屋敷は安易に「大丈夫だよ」とは言えない演出でした。
集団行動に関しての演出などは申し分ありません。
しかし、自身の立ち回り方については反省すべき点がありました。
集団行動型のお化け屋敷は、集団の先頭周辺をキープした方がいい。
入場時に、
「ご自分のペースで夜の水族館を楽しんでくださいね」
と言われたので、お化け屋敷と同時に、ガッツリ夜の水族館を楽しんでいました。
「まだお魚さん起きているんだねー」
「変わった形のお魚さんがいるよー」
「このお魚おいしそうー」
普通に水族館を楽しんでいました。
移動ペースも普通の水族館並み。
お化け屋敷展示もガッツリ観察。
その結果、入場時は先頭だったのに、いつのまにか最後尾――それどころか、集団と離れてしまいました。
ところで、集団行動系のお化け屋敷で、効率良く参加者をビビらせる方法はどのような方法でしょうか?
「まとめて一気にドカンとぶちかますのが一番でしょうよ。
個別にやっていたら、後ろの人にからくりがわかっちゃいますぜ」
USAのお化け屋敷は、前後に人がいる長い列を進んでいく形式で、次に何が来るか見えていたのにもかかわらず、役者さんの演技力もあり相当恐ろしかったので、一概には言えませんが。
呑気に展示物を観察するえりんこ一行。
「前の人たちと離れちゃったねー」
聞こえてくる鐘の音――
……あれ?前の方で何か始まっちゃってる?
ヤバイヤバイ!
な……
なぬーー!!
すでに開始されていましたが、危うく一大イベントを逃すところでした。
集団行動型のお化け屋敷は、メインイベントに遅れないよう、適度にサクサク進んだ方が無難です。
ここまでが昨年のあやかしの人魚の話です。
話を戻します。
【七人ミサキの感想】
全体の流れは昨年と同様、第一部・第二部に分かれていました。
ただ、今年は館内の要所要所にスタッフさんがいて、人の流れを操作してくれていたので、今回最も懸念していた「イベントに間に合わなくなってしまう」という事態にはなりませんでした。
ですので、安心してお魚さんとお化け屋敷を楽しむことができます。
今回のお化け屋敷はミッションがあるみたいで、お友達1グループの中で1人だけ「お札」アイテムを持たされます。
「誰が持つ?……私、持ってもいいかなぁ?」
と、お札権を譲っていただき、
「絶対お札所持者がおいしい展開になるだろう」
とウキウキしながらお札をにぎにぎしていたのですが、話を聞くと「お札を持っている人が助かる」という、攻めではなく守りのアイテムでした。
ということは、お札を持っていない友人は……アデュー。
では、前置きが長くなりましたが、恒例の「極力ネタバレを控えた『あくまで個人の感想です』な当人にしかわからないであろう意味不明なお化け屋敷レポート」のはじまりでございます。
わあー!あんなところに何かいるねー。こっちにもいるよー。今年はお魚さんたち大丈夫かなぁ?そういえば、去年私たちが行った次の日くらいにお魚さんたちが――……何かたくさん並んでるんですど。お魚さんを見ているのかな?他の人たちは後ろを通っているけど、これって前を通るのが正解じゃない?……失礼しゃーす!おお!みんなお顔が違う!(絶対この内の1人は……ドキドキ)……。……。……あ、なんかひきずっとる。
「お札を持っている人は××××、持っていない人は××××」
グッバイ友よ。お守りアイテムを持っていない彼らはきっとめちゃくちゃ恐い目に遭うんだろうなぁ。良いなぁ。……お?……YOUだあれ?「きゃああああ」「お札をー!お札をー!」お札バンッお札、私のお札をバンッあ、ちょい待って、お札整えるからね。……よし。
「みなさんで、こちらの塚を――」
はいはいはーーい!……しまった、てっきりみんなで殺し合う勢いで殺到するかと思ってしゃしゃり過ぎてしまった……。……よいしょ。ぬーん。どーん。ちーん。。。
しゃしゃり過ぎるという私の悪い癖が出てしまって、思い出す度に落ち込みます。
もうね、気分は昔のシンデレラ城の勇者選びだったんだよ……。
悪もんをわたしが倒すんだー!メダルが欲しいんじゃー!って一生懸命挙手していたあの頃のキッズの心だったんだよ……。
ああ、また「御行奉る」言うの忘れたし……ちーん。
ところで今回のお話。
腑に落ちない点がいくつかあります。
①他の家の者とくっついてはいけない掟について
塚を守るのは女という掟なんだから、男女がくっついても別によくないですか?
女同士でくっついちゃったら、そりゃあ確かに1軒1塚じゃなくなっちゃうかもしれないですけど。
まさか「女が塚を守る」掟なのに、その家で男しか生んでいないなんて掟破りなことはないだろうし、祥子さんの家の中で他にも女はいるはずですよね。
塚を守る後継者を一人しか用意していないなんてリスキーなこと、もちろんしませんよね?
パンフレットのお話を読んで、鼻息ふんすふんすしていたのですが、ヘッドフォンから流れる物語を聞いて、納得しました。
うん。ばーさんの声で「掟なのだ」って言われたら、
「掟っすもんね。じゃあしゃーないっす!」
って、納得するしかないわ。
お年寄りの言葉って強い。
②「祥子を成仏させるには、あと一人足りません。最後の呪いは誰に降りかかるのでしょう?それは――」について
これって七人ミサキですよね?最後も何もなくない?
祥子が成仏したところで、その後ろには新たな7人がいるんだから、終わらなくない?
終わりがないのが七人ミサキですよね。
③そもそも「祥子を成仏させるには全部で7人必要」説について
祥子さんは自殺ですよね?
祥子さんが自殺をしたのは七人塚を壊した後ですし、祥子さんの自殺自体が七人ミサキの呪いによるものという可能性はありますが、「祥子さんが七人ミサキに加わった」と判断するのは早計ではないでしょうか。
最悪「七人ミサキの復活+祥子の怨念」のダブルパンチで進行している可能性もありますよね。
ああ、「七人ミサキの中に祥子の姿があった」とかナレーションありましたっけ?私、聞き漏らした?なかったよね?
どうでもいいことですが、もし祥子さんが七人ミサキに加わっていた場合……祥子さん、絶対いじめられちゃうよなぁ。
だって、七人ミサキからしてみれば「自分たちを封印していた一族の一人」ですよ。
「警察官が悪さをして刑務所に入ったら、他の囚人たちからいじめられちゃう」という話を、昔、角田課長がしていましたが、今回もそれに近いケースですよね。
それにしても、一番気がかりなの……取り上げられた赤ちゃん、どうなっちゃったんだろう(´;ω;`)
親子引き離されちゃっても、どこかで元気に生きているといいな。
……次回作以降で登場しそうな予感もするけど……まさか、ね。
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