アナベル死霊館の人形(2014)/やさしい世界のお話

ホラー映画
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死霊館シリーズ2作目

死霊館(2013)/恐いお人形がたまに出てくるよ
実在するアメリカの超常現象研究家、エドワード・ウォーレンとロレーヌリタ・ウォーレン(ウォーレン夫妻)の体験を元に作られたホラー映画。 本作で扱われている「ペロン一家事件」は、「これまで調査してきた中で、最も邪悪で恐ろしい事例」とのことです。...

 

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正式には、死霊館シリーズアナベルシリーズに分かれていて、アナベルシリーズの1作目

もしくは、死霊館シリーズという大枠の中に死霊館シリーズとアナベルシリーズがあって……

ややこしいから、とにかく2作目ってことで。

前作『死霊館(2013)』に登場したアナベル人形についてのお話です。

といっても、前作の冒頭で相談に来ていた3人の若者のお話ではなく、彼らがアナベル人形を手に入れる前のお話です。

 

 

 

【あらすじ】

1967年、カリフォルニア州に住む若い夫婦のお話。

頼れる神父さん、優しいお隣さん夫婦、そしておなかには赤ちゃん――ミア(奥さん)は幸せイッパイだった。

ある日、人形好きのミアのためにジョン(ご主人)が、あの人形をプレゼントしてくれた。

ミアはあの人形がずっと欲しかったみたいで、傍から見たら気色悪いあのお人形に大喜び。

 

そしてその夜、事件が起こる

お隣さんちから悲鳴が聞こえ、ジョンが様子を見に行っている間に、ミアはあの人形を抱いた女と男に襲われる

駆けつけた警察が男を射殺し、女は自殺

ミアはおなかを刺されたものの、母子共に命に別状はなかった。良かった。

 

出産まで自宅療養となったのだが、あの事件以来、物が勝手に動いたりして、どうも家の中の様子がおかしい

特にあの人形は、自殺を図った女が最後まで手にしていたということもあり、気持ち悪くて、ミアはジョンに捨てるように頼む。

 

そんな折、事件について説明しに警察がやってきた。

自殺した女は、お隣さんちの家出娘だった。

女は悪魔信仰をしていて、悪魔に忠誠を誓う為に、恋人と共に実の両親殺害を行ったのだという。

 

そして自殺した女の名前は――アナベル――

 

 

 

【ネタバレ感想】

 

オチとか平気で書いちゃっているので、要注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妊婦さんが出てくるホラー作品だと『ローズマリーの赤ちゃん』が真っ先に思い浮かびます。

気味の悪い事が起こって誰かに相談しても、

「はいはい、マタニティブルーねww大丈夫、だーいじょうぶだからww」

って信じてもらえなかったり、軽くあしらわれちゃう。そんな印象。

でも!本作の妊婦さんはめちゃくちゃ環境に恵まれていた。

「あの家は変よ!もう帰りたくないわ!」

って訴えれば、即答で、

「もうあの家には帰らないよ。新しい場所へ引っ越そう」

なんて頼もしいお返事をしてくれる旦那様。

奥さんが「気味悪い」って言う事に対して軽視しないで、全て奥さんの身になって考えてくれる素晴らしいよくできた人

ご主人が良い人過ぎて感動して、「結婚っていいなぁ」なんて思ってしまった。

もし誰かが「最近気味の悪いことがおきているの」なんて相談してきたとしても、私はきっと、

「は?考えすぎじゃね?」

とか、これまでの自分の経験だけの価値観で判断して信じなかったり、相手の気持ちを考えないようなことを言ったりしそうだなと思って、反省した。

相手に寄り添った言動が自然にできる人って本当に尊敬する。

 

旦那様だけでなく、二人が通う教会の神父さんも親身になって考えてくれたし、途中で登場する謎のおばさんも最大の働きをしてくれた。

周りの人たち全員良い人過ぎる!

謎のおばさんに関しては絶対に悪いヤツだと思っていたよ。ごめんなさい。

『ローズマリーの赤ちゃん』を見た後なので、

「周りの連中は全員敵なんでしょ?誰も信用できない!」

って思って見始めたのに、予想は完全に裏切られた。

世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと思った。

 

なんかハッピーエンドみたいな終わり方になっていたけど、結局あの人は悪魔に魂を取られちゃったんだよね?

それってただ死ぬよりもヤバいんじゃないのかな。

『死霊のはらわた』とかでも、

「悪魔に魂を取られたら、なんかとにかく酷いことを永久にされつづけちゃう超地獄な目に遭う

みたいな話だったし、命を賭して犠牲になった人に対して、もうちょっと心配したり、無理でも「助けよう」とかそういう姿勢を見せてもいいんじゃないかなと思った。

今まで良い人たちっぷりが強かったから、少し寂しくなった。

 

 

 

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