前からずっと気になっていた鬼金棒さんの「おにく飯」

白いご飯に、味がしみしみしているおにくが盛られたサイドメニュー。

 

まず、「おにく」って言葉が良いよね。

肉に「お」を付けることで丁寧に言っているのに、続きの言葉が「ごはん」とかではなく「飯」というアンバランスさが面白い。

あえて「おにく」とひらがな表記なところも可愛い印象だ。

写真が無くても名前だけでも美味しそうな感じが伝わってくる。

ああああ美味しそう。

 

ほんの数か月前まで、

「ラーメンに白米?炒飯ならわかるけど、ラーメンと白米って合わないでしょ!ラーメンはおかずじゃありません。ラーメンはラーメンです!!」

と、アンチラー飯でしたが、とあるお店で、

「ランチタイムはごはん無料」

という言葉と、尋常じゃないくらいおなかが空いていたため、生まれて初めてラーメンと白米を同時に食すこととなりました。

 

そもそもラーメンと白米ってどうやって食すのが正解なの?と着丼前に、空腹で震える指をなんとか操りググりまくった結果、

「スープと白米を交互に食す」

「チャーシューとかお肉が乗っていたら、それをおかずとして普通に白米を食す」

「麺を食べ終わった丼に白米をぶち込んで雑炊にする」

など、特に小難しいルールやしきたりは無いようだったので安心した。

 

実際に食してみた結果、

「ラーメンと白米、普通に合うわ。今まで何でこの組み合わせを毛嫌いしていたのか意味が分からない」

と、新たな世界を広げることができました。

 

といっても、その時食したラーメンは、スープに味がしっかりめについたピリ辛系。

これが醤油ラーメンとか塩ラーメンとかだと、果たして白米が進むかどうかは難しい。

私は動物性蛋白質の食材か、濃いめの味付けの食べ物じゃないとゴハンが進まないという家計泣かせの面倒な体質なのだ。

夕食のおかずに野菜炒めが出された時、

「野菜炒めはおかずじゃありませーん!副菜です―!」

と、鰯の缶詰を解き放った性悪な過去を持つ。

(あ、鯖缶食べなきゃ……)

 

 

 

話を鬼金棒さんに戻して……今回は「ラーメンで白米が進むか否か」の心配は無用です。

私でも白米が進むピリ辛ラーメンだし、そもそも「おにく飯」のお肉だけでもゴハンが進んじゃうだろうし。

ラー飯初めての人は、おかずになるようなものがご飯の上に乗っているメニューを頼んでみると良いかもしれません。

 

そして現れたおにく飯250円

 

何これめちゃくちゃ美味しそう。

 

角煮を崩したようなおにくは、見た目通り味がしみしみしていて、ほろほろ柔らかくて、これだけでゴハンが進んじゃう!

おいしい!!

でも、せっかくなので半分くらい残したところに、ラーメンのスープを注ぎました。

ラーメンのスープは最後に単体でいただきたかったので、今回はご飯の器にレンゲでスープを入れました。

おにくの甘めのタレとピリ辛スープが合わさってまろやかなお味に(人´∀`)

 

ところで、ラーメンのスープとご飯を合わせる時、どちらの器にどちらを入れるのが正しいのだろうか……

そういえば昔、給食にカレーが出た時に、

「ご飯にカレーをぶっかけるか」

「カレーにご飯をぶち込むか」

「どちらの領土も侵さず交互に食べるのか」

そんな論争をしていた記憶が蘇りました。

ちなみに私は「交互に食べる派」でした。

「カレーにご飯をぶち込むのはまだ良いとして、ご飯にカレーをかけるとか、(汚れを落とすのが大変な)洗い物が増えちゃうじゃーん!給食のおばさんの気持ち、考えたことあるの?」

とか、偽善者ぶった面倒くさい女子っていましたよね。

昔の私です。

皿が汚れる?

そりゃあ、できることなら油ものなんかは分けてほしいとは思うけれど、皿なんか全部同じように丁寧に洗ったら良いんです。

「あまり汚れていないだろう」なんて軽く考えていると、ごはんのかけらがお皿にこびり付いたままになっているとか、あまり気分のよろしくない体験を誰かがすることになります。

 

昔、とあるお蕎麦屋さん(都内ではない)で出されたレンゲの穴(手持ち部分の上部に1センチくらいの穴が開いていた)にカピカピになったゴハンが詰まっているのを見て、悲しくなった記憶があります。

箸の持ち手の方とかお皿の裏とか、一見そんなに汚れていなさそうなところも、丁寧に洗った方が良いなと再認識しました。

 

と、昔の話ばかりしてしまいましたが(最後の方は気持ちのいい話ではなくてごめんなさい)、鬼金棒さんのおにく飯はとっても美味しいので、おなかに余力のある方は是非召し上がってください。

 

ごちそうさまでした!

 

 

 


給食番長 (給食番長シリーズ)