東京お化け屋敷巡り③ナンジャタウン【ひき​子さん・ザ・ライド】

お化け屋敷
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長らく停滞させ続けたお化け屋敷巡り記録も今回でラストとなります。

 

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【わーにんぐ】下記内容一部に暴力的・残酷表現がございます【閲覧注意】

苦手な方はスクロールをお控えください

表題の内容なんて、全体の1割くらいしか書いていないです。

 

 

 

 

 

 

 

初めてナンジャタウンに行ってきました!

 

軽食スペースがたくさんあったので、今度時間があるときにゆっくり食べまくりに行きたいです。

……というのも、ナンジャタウンに着いた時刻は夕方過ぎ。

お化け屋敷コラボのスイーツたちはほぼほぼ完売状態だったのです。

あーあ、墓石のケーキとか一つ目小僧のケーキとかお化けのソフトクリームとか食べたかったなぁ。

 

そんなこんなで、乗れたアトラクションもひき子さんだけでした。

ホラー系のアトラクションは、他にも2つありましたが、ひき子さんに乗る前には1時間以上の待ち状態。

ひき子さんが終わった時には、当日分の案内は終了状態。

ひき子さんも50分くらい並びました。

 

これはお化け屋敷開始(ホラー系アトラクションの開始時間は夕方から)と同時に乗り込まないといけませんね。

残念だけど、今年はあきらめます。

 

お化け屋敷コンプはできなかったけれど、自由に入れるホラー区域の雰囲気はとても良くて、そこを徘徊しているだけでも楽しめました。

 

 

ゾンビっぽい人がいたり、ホラー系のギミックが仕掛けられていたり。

ディズニーのトゥーンタウンみたいな感じです。

 

こういう、ほどよく暗いところは大好きなので、もっと日本中にこういうところができれば良いのになぁ。

 

 

 

で、今回の主役、ひき子さん

 

そもそも、ひき子さんの話をよく知らなかった。

名前からして引っ張ってくる女性と思われる。

 

……あれか。ネオン街的な所で、

「おにーさん、1杯どーお?(σ≧▽≦)σ」

って客引きを頑張るおねーさんのことか。

 

――ついて行ったらぼったくりバーだった。

 

こえー。

って、これじゃあ、ただの恐い話だ。

全然ホラーな目に遭っていない。

 

ホラー要素を加えるなら、

 

 

 

――ついて行ったら人気の無い路地裏的な狭い場所。

「どこにお店があるの?可愛い子いっぱい居るって言ってたじゃん」

そう尋ねると、女はクスクス笑いだす。

「そこにたくさんいるじゃない」

すると周囲の壁からたくさんの腕が伸びてきて、男の腕、脚、脇腹、頭……身体の至るところを掴んで引っ張った。

色んな方向から引っ張られちゃったから、男の身体は引っ張られた部位ごとに細かくちぎれちゃいましたとさ。

ぎゃーーっ!

 

 

 

とか、もしくは、

 

 

 

――ついて行かなかったら、めっちゃ追いかけてきて、めっちゃ引きずり回された。

ぎゃーーっ!

 

 

 

とかとか。

でも、これだとそういうお店に行ける成人男性だけが恐いよね。

○○子さん的な都市伝説って、子どもが恐くなる話じゃないと盛り上がらないよね。

 

 

 

 

 

「遊びましょう」

と、声をかけられて、

「いいよ。何して遊ぶ?」

「引きずり回す」

→めっちゃ引きずり回される。

 

「遊びましょう」

「嫌だよ。こないだ身体中擦りむいて、お風呂入るの痛かったんだぞ」

「遊んでよオオォォッ!」

→めっちゃ追いかけられる。そして引きずり回された。

 

「遊びましょう」

「お前まじでふざけんなよ。見てみろよ。後頭部禿げちまっただろうが」

「遊んでよオオォォッ!」

「昨日までの俺と一緒にすんなよ!今日はお前から逃げるために自転車乗ってきたんだ!立ちこぎナメんな――」

「それ貸してエエェェッ」

「何でこのスピードについて来れんだ――ギャアアァァッ」

→追い付かれた。自転車も奪われた。「西部劇ごっこ」とか言って両足くくられて、引きずり回された。チャリンコで。

 

「今日は何して遊ぶ?」

「……尾崎豊でもあんなことしねぇよ」

「わかった。今日はバイクがいいのね?」

→入院した。

 

「こないだはごめんなさい。やり過ぎたわ。しばらく会えなくて寂しかったから、次は加減を気を付けるね」

「……お前、名前なんていうの?」

「え?」

「そういえば聞いてなかったよね。入院中、気になって仕方なかったから教えろよ」

「……ひき子」

「え?ヒキガエル?」

→ビンタされた。今日は引きずり回されなかった。

 

「もうアンタとは遊ばない……殺してやる」

「だーかーらー!ごめんって。仲直りしようと思って、今日はプレゼントを用意しましたー!」

「……何これ?……車輪がついた木のおもちゃ?」

「お前引っ張るの好きだろ?ほら、そこに紐が付いてるよ。俺が昔使っていたんだけどさ、かーさんが断捨理するって――」

「幼児用じゃない……これ……」

→久しぶりに引きずり回された。殺されはしなかった。

 

「お前、犬とか飼ったらどうなの?絶対良いパートナーになれるよ」

――ごりごり……

「……何してんの?それ、コーヒー豆潰すやつ?」

――ごりごり……

「召し上がれ」

→珈琲挽き子さん

 

「うわ!駅前でギター持って何してんの?」

「♪あなたと進んだ道~振り替えれば~一筋の思い出~~私の足跡は~あなたが消した~~」

→ギター弾き子さん

→俺、どん引き子さん

 

 

 

「もう会えないって、どうして?」

「俺、遠くに行くことになったんだ」

「どこ?……なんなら、私が目的地まで引きずって行こうか?」

「最後の最後までお前は……でも、それも無理だよ」

「無理じゃないもん!どんなに遠い所でも、私頑張って引きずるから!」

 

「できないよ」

 

彼が静かに口にした否定の言葉。

しかし彼の口元は緩やかな弧を描いている。

うつむいている彼の表情をはっきりと読み取ることはできないが、これは嘲笑ではなく、きっと微笑んでいるのだろう。

 

「だって――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――俺、死んでいるから。

 

 

 

――

 

長いこと封印していた自身の忌まわしい体験を思い出し、瞬時に悪寒が私の表面を走り抜け、続けて憤怒が私の中でもぞりと首をもたげて這い出してこようとした。

しかし、そんなことは今は関係ない。

邪魔でしかない負の感情を抑えようと、生前のように深く呼吸をして心を鎮めようとした。

 

「死んでいるって、馬鹿なこと言わないでよ。そんなわけないじゃない。だって死んでる奴を引きずり回せないでしょ」

「いやいや!死んでるくせに、生きている奴を引きずり回している奴に言われたくないよ」

 

それは一理ある。

しかし、私は生者を引きずり回すことはこれまでに何度もあったが、死者を引きずり回したことはなかった。

それ以前に、自分以外の死者に出会ったことすらなかった。

 

「なんでよ。いつから死んでたのよ」

「そりゃあ、お前がバイクを乗りまわした後だよ」

 

入院先の病院でご臨終だよ。と、彼は自身の死を――それも、自分を殺した相手を前にして、あっさりと言ってのけた。

 

 

 

私が殺した――

私が殺してしまった――

 

 

 

他人の死を今日ほど反芻したことがあっただろうか。

自分が消えても、それでも何事もなく進んでいく世界が憎らしかった。

そんな世界で「未来」に向かって生きている者たちが妬ましかった。

そんな奴らなんか、みんな消えてなくなってしまえばいいと思っていた。

だから、何人手にかけようと「ざまあみろ」と鼻で笑っていた。

まだまだ足りないとさえ思っていた。

 

それなのに、どうして私は今、一人の人間の死に対して涙を流しているのだろう。

 

「……ごめんなさい」

「謝るんなら初めからあんなことすんじゃねーよ。……でも、俺もごめん。まさか……泣かせるつもりはなかったんだ」

 

だからさ、と彼は続けて、

 

「もう、さよならなんだ。……お前もいい加減こんなことは止めて早い内にこっちにこいよな。こっちっていっても、どこに行くのかはわからないけど。……でもきっと、今の状況よりはいいと思うよ。……バイバイ」

 

微笑んだ彼の表情が悲しそうに見えるのは何故?

私が悲しいからそう見えるの?

 

くるりと背を向け、遠ざかっていく彼を、私は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追いかけ、驚愕の表情を浮かべる彼の右足首をつかみあげ、引きずり回した。

いつものように。

 

彼の絶叫の合間に聞こえてくる、アスファルトを擦る肉や血の音。

時折、砂利やゴミを巻き込んだのか小刻みな振動がつかんだ脚から伝わってきて、単調な作業に生じる新鮮さに心地よさを感じる。

私から逃れようと始めこそ暴れていた彼も、抵抗をだんだん弱めていった。

その頃には叫び声も、呻き声と苦しげな息づかいに変わっていた。

 

気が済むまで引きずり回し、私はつかんでいた脚を放した。

ぼとりとコンクリートに落下する脚を見て、あんな重い物をよくもまあ運び続けたものだと、自分の働きに感心する。

彼の重さと、しばらく伝わってきた振動で、腕に鈍い痺れと疲労を感じた。

これでも私、女の子だし。

 

私は肩をほぐしながら、ひゅうひゅうと喉を鳴らして呼吸する彼に声をかけた。

 

「今日も遊んでくれてありがとう。『死んでいる』なんて面白い冗談、よく思い付いたね。ビックリした」

「……あのまま信じてくれればよかったのに。……これでまじで最後にしろよ」

「はいはい。また明日ね」

 

 

 

あれから何ヵ月経ったのだろう。

あの日を境に、彼と会うことはなくなった。

私から逃れるための冗談かと思っていたが、あの時彼は本当に死んでいて、私がたどり着けないどこかへ旅立ってしまったのだろうか。

やっぱり生きていて、遠くの地へ行ってしまったのだろうか。

それとも、あの日が原因で今度こそ本当に死んでしまったのだろうか。

 

「そういえば、名前……聞いていなかったな」

 

それにしても、頑丈な子だった。

私の引きずり回しに耐えられる人間なんていなかったのに。

もしかして初めて会った時から死人だったのかな。

もしかして、妖怪だったとか?宇宙人だったとか?

そんなオカルトな考えが浮かび、ふふと笑いが漏れた。

……何でもいいや。また彼みたいな頑丈な子、どこかにいないかな?

私は、とっくに事切れてしまった、ただ重いだけのソレを放り捨てて、新たな獲物を求めて――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なげえよ!

 

そんな妄想は自分だけにとどめておけよ!

人様を巻き込むんじゃないよ!

 

……自分でも思ったさ。

「どん引き子さん」のくだりで終わらせておけばよかったなあと。

無駄な一人称なんか始めるんじゃないよと。

おかげで、キレイなオチが浮かばなくて「俺たちの冒険はこれからだぜ!」みたいな中途半端な気持ち悪いことになってしまったよ。

私のばーか、ばーか!

 

変なスイッチが入ってしまったね。

ごめんなさい。

 

やっぱり、時期が悪かったんだと思う。

社会人になって、夏休みなんてものが空想上の存在にまで成り下がった今日でも、8月の最終週は心が不安定になるんですね。

 

学生諸君は、今年の夏休みは2日間余計に長くて良かったね!

(*^ω^)ノオメデトーー.:*:・’°☆

 

 

 

で、本題に戻る。

 

ナンジャタウンのひき子さんの話ね。

 

こちらの物語を書こうと思ったけれど、公式HPに詳細がほとんど書かれていないから、ネタバレになってしまうといけないので、ひき子さん・ザ・ライドの物語は割愛します。

なんか、ひき子さんがなんであんなことになっているのかがわかるよってお話でした。

ひき子さんビギニング的な。

 

あと、元々別のアトラクションだった場所を無理くりひき子さん仕様にしているため、元のアトラクションのプリチィな虫さんが所々にいらっしゃいます。

 

元々は巨大な蚊をやっつけまくるアトラクションだったみたいで、乗り物の横に光線銃のような武器が装備されている。

 

「銃には絶対にお手を触れないでください」

 

と、係りの人は言っていたけれど、本当にひき子さんが出てきて、手の届く場所に武器があったら……そりゃあ……ねぇ?

 

 

 

さて、恒例の「極力ネタバレを控えた『あくまで個人の感想です』な当人にしかわからないであろう意味不明なお化け屋敷レポート」のはじまりでございます。

 

 

 

ナレーション「何故ひき子さんはあのような――」

ほうほう……へ?……は?キレイになるために○○しちゃうなんて、阿呆ちゃう!?

ナレーション(たぶんひき子さん)「だから、あなたみたいなキレイな人を見ると……」

はんっ!……まじで鼻で笑ってしまいました。

ピカピカぎょえーどーん「ヘイ、タクシーー!」

 

 

 

ごめんなさい。今回もほとんどうろ覚えでした。

これにて8月11日のお化け屋敷巡りレポートは終了です。

 

ね?だから「表題内容なんてほとんど書いていない」って言ったでしょ。

 

次回のお化け屋敷「THE WITCH」では、しっかりと記憶に焼き付けてきます。ごめんなさい。

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あ、そうそう。

ナンジャタウン内に「口裂け女に会える」特設スポットもありました。

ここは是非是非おすすめです。

 

口裂け女さん、めっちゃ可愛いです!

お顔はお化けな感じだけれど、立ち方とか、マスクを外すところとか、こちらのポーズに合わせてくれたりする細かな動作とかがいちいち可愛い!

立ち居振舞いって大切だなと思いました。

 

 

 

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