理不尽・拷問・救い無しの後味悪いスプラッター映画。
痛々しいのが苦手な人にはオススメできませんが、超展開が面白かったのでストーリーとしてはオススメです。
(ラストは賛否両論あると思う)
【あらすじ】
1971年10月16日。
人気の無い倉庫群を、傷だらけの少女が泣き叫びながら何かから逃げているシーンから始まる。
場面は養護施設へと変わり、少女が無事に保護されたこと、何者かから監禁・虐待を受けていたことが明らかになる。
保護された少女リュシーは、施設入所後も何かに脅えている。
施設内でも中々心を開くことができずにいたが、同年代の少女アンナには次第に心を開いていった。
場面は変わり15年後のどこかの家庭の朝食シーン。
しっかり者のママ、やさしいパパ、学業がうまくいかないお兄ちゃん、優秀だけど生意気な妹という、平穏な家庭。
家族揃って朝食を囲もうとしていた時に「ピンポーン」と、誰かがやって来る。
そしてズドンと急展開……からの超展開!
私は前情報全然無い状態で見たので、前半の2度に渡る急展開で感動しました。
なので、内容についてはあまり触れないようにします。
ぜひぜひあのビックリを体験して欲しいです。
あ、でも、本当にグロが苦手な人にはオススメできません。
ナイフすぱすぱブシャブシャ、ネジがめりめり、ボカスカじょぼじょぼ筋肉丸見え特捜部な内容なので。
【感想】
※見たことが無い人には何のこっちゃな内容です。
最初の平穏家族のシーンになった時は、脈略の無い場面展開に、
「え?なんなん?リュシーちゃんはどうなったん?」
ってなって、次の急展開で、
「うわああああ!」
ってびっくりして、
台所の「ゴトン」という音から先の超展開には、まさかの内容に鳥肌が立った。
全然予想ができなかった。
こういう、どんでん返しがあるお話は大好物なので、久しぶりに良作に出会ったと思った。
(最後のアレで辛口意見も多いみたいだけど)
痛々しいシーンが多くて「拷問がヤバイ」という感想を持ったけど、よくよく考えてみたら拷問シーンはそうでもなくて、その前の救出シーンの方がえげつなかった。
あんな姿を見たから、この後どんな酷いことをされちゃうんだ?とビクビクしていたけれど、拷問シーンは結構大人しかったかも。
最終形態にする手術シーンなんてほぼカットだったし。
チョキチョキだかスパスパだかの物理的カットシーンをカットするなよと。
……駄洒落かよ。
【以下、ちょっとだけネタバレ注意】
ラストのマドモアゼルの「疑いなさい」からのアレは、許せない。
私利私欲の好奇心のために、あれだけたくさんの犠牲を出しておいて、あんな幕引きするなんて、偉そうなマドモアゼルのクセに責任感のカケラも無い。
同じマドモアゼル(フランス語で未婚の女性)としてムッキー!ですぞ。
マドモアゼルというよりもマダムっぽいクセに(それを言うなら私もか……うるせぇ!誰がマダムだ!)、あのマドモアゼルは本当にマドモアゼルの風上にもおけん!
……彼女の言葉が何だったにせよ、最後までマドモアゼルの立場として、嘘でもいいからあの場を終わらせて欲しかった。
じゃないとまた同じ事を繰り返すでしょ。ああいう方々は。
「解釈は各々の想像に委ねます」系の話は、私はこういう場であーだこーだ言うのは控えます。
そういうのは、たくさんの人に発信するよりも内輪で盛り上がる方が好きです。
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