完全個室の夜行バス「ドリームスリーパー」に乗ってきたよ!

おでかけ
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夜行バスドリームスリーパーに乗ってきました。

 

 

私は夜行バスに対して、良い印象を全く持っていませんでした。

 

夜行バスに乗ったことがない人間の勝手なイメージですが、こんな↓イメージを持っていました。

  • ずっと座りっぱなしだから、お尻が痛くなっちゃう
  • お客さんの中には、うるさいニンゲンとかもいるみたいだから、落ち着けない
  • 狭そう
  • というか、私はすぐに乗り物酔いしちゃうから、周りに迷惑かけちゃいそう
  • 居眠り運転事故が大きく報道されていた時期もあったし……安全面が心配
  • 警部補なんかが乗り合わせたら、今川焼じゃなくて、たい焼きだったことがバレちゃう

悪いイメージばっかり。

 

だから、友人から「夜行バスで旅行に行こうよ」と言われた時は、めちゃくちゃ嫌な顔をして上記の内容を伝えました。

 

「まぁまぁ、スゴイ夜行バスがあるんだって」

と、とあるユーチューバーさんの「夜行バスに乗ってみた」動画を見せてきたので、しぶしぶ友人のスマホのちっさい画面半分寝ながら見ていました

 

……開始1分で釘付けになりました

 

そこには、夜行バスの概念が180度変わるほど、快適な乗り物が紹介されていたのです。

 

ドリームスリーパー……

 

バスなのに完全個室で、椅子の座り心地(寝心地)は気持ち良さそうな上、ペットボトルのお水やら歯ブラシやらアメニティまで充実している。

ホテルかよってくらい快適な空間が映し出されていました。

 

バスもスゴイけど、ユーチューバーさんの伝え方もわかりやすくて、
「何これ、もう他の移動方法なんて考えられんわ」

と、頑固なえりんこが一撃でやられました。

 

この後、実際に乗ってみた感想を書いていくけど、私のアホみたいな感想なんかよりも、ユーチューバーさんの動画の方が何倍もわかりやすいので、気になった方はYouTubeの方で検索してみてください。

(ユーチューバーさんが誰だったかは覚えていないです)

 

 

 

さて、今回ドリームスリーパーに乗ることになったのですが、紹介してくれた友人との旅行ではなく、別件での一人旅となりました。

 

本当、ちょうど良いタイミングでこんな夢の乗り物を紹介してくれて、マジでありがとう!

 

そんな夢の乗り物、ドリームスリーパーは、東京(池袋or新宿)⇔大阪間を片道18,000~20,000円で運行しています。

 

新幹線の片道(指定席)が14,000円くらいなので、プラスで4,000~6,000円かかってしまいます。

しかし、新幹線だと始発に乗っても新大阪駅到着は8時台ですが、ドリームスリーパーだと、大阪駅(新大阪駅ではないです)到着が7時頃と、1時間早く到着できます

 

やっぱり、旅行は朝早くから現地で行動したいですよね。

 

「いやいや、たったの1時間の差かよ」

とお思いでしょうが(自分で書いてて思った)、朝早くに東京駅までの移動とか正直くそダルいし、そもそも早起きするのとか大変だし、その分疲れちゃうのも早いし。

それが寝ている間に(しかも快適な状態で)移動できちゃうなら、当日の負担も少ない最高じゃないですか!

それでは、前置きが長くなりましたが、実際に乗ってみた感想をお伝えします!

 

 

……

 

 

……

 

 

……上記までを、バスに乗る前の時間潰しで入ったルノアールで書きました

 

希望に満ち溢れていて、めちゃくちゃテンション高いですね。

 

乗る前から「乗り心地最高!快適な時間を過ごせました!」という感想前提で書いていますね。

 

なんなら、そんな感想文もあらかじめ、ある程度考えていました。

 

……そうなると思っていましたから。

 

そしてその感想はほぼ全て消すことになりました。

 

結果から言うと、乗り心地は良かったのだと思います。

 

でも、快適な時間は過ごせませんでした。

 

バスが発車して、ものの5分で酔いました。酒じゃないです。車酔いです。

 

2名の運転手さんがペットボトルのお水を持って各お部屋にわざわざあいさつに来てくれて、スペシャル感を味わいつつ、シートベルトを締め、ハイスペックシートをゼログラビティ姿勢にセットし、

「さあ!夜はこれからだ!スマホを充電しながらブログ更新してやるぜ!」

 

と、充電器(家庭用コンセントタイプ)を取り出し、座席の横についているコンセントにプラグをぶっ挿そうとしましたが……挿らない

 

え?挿すヤツが2つのブタっ鼻タイプのコンセントって、挿せるヤツと挿せないヤツとかあったっけ?

 

コンセント自体は左右の長さが違うタイプとかあったよな……。え、あれって専用プラグとかあるの?

え?え?え?え?えええええ??

 

落ち着け、落ち着いて行動するんだ。

周囲を見渡すと「バスのご案内」的な冊子が用意されていたので、設備のページを読みましたが、コンセントの位置しか書いていない。

 

「乗務員さんを呼ぶか……?」

 

しかし、こんなことで……。

 

しかも、やろうとしていることは、盗電

(えりんこは自分の家以外で行う充電のことを盗電(とうでん)と呼んでいます)

 

もちろんバス側からは電気の摂取は許されているので、後ろめたいことなど何もありません。

 

でも、ついさっき挨拶に来てくれた人をすぐに呼びつけるのは気が引けました。

 

再度ぶっ挿そうとプラグをグリグリしようとして……

バチンッ!

 

とかコンセントから火花が散ってバス内の電気がみんな消えちゃって、調べてみたら個室の一室で三十路越え女が感電死していた……なんてところまで考えて、手が震えました。

(´;ω;`)コンセント怖いぃぃ。

 

結局、USBタイプの線も持っていたので、そちらから盗電することにしました。

 

でも、長さが短いのでお顔の側に持ってこれない……。

 

後から調べてわかった(かもしれない)のですが、バスに設置されていたコンセントはどうやら、「少し挿し込んでから、回すと挿し込めるタイプ」だったようです。

さて、出鼻をくじかれましたが、これでようやく高級バスを楽しむことができ……き、き……

 

気持ち悪い……

 

プラグ片手にアタフタしていた時から、

「あれ?このままだと酔っちゃうんじゃね?」

という、予兆をうっすらとは感じていました。

 

しかし、充電しないまま安静にすることなどできず。

 

あろうことか、乗り物酔いになりやすい人間が絶対にやってはいけない行動ぶっちぎり1位「小さい文字を読む」を実行した結果、完全に酔いました

 

めまい・吐き気に襲われながら、自分とバスの未来を心配しました。

 

こういうバスって、酔った人が出た場合、どうするんだろう?

 

自家用車だったら、どこかに停めて落ち着くまで休憩できますが、これは翌日に色んな目的を抱えた人たちが乗り込んだバスです。

いちいち一個人の乗り物酔いごときで公共の乗り物が停まるわけがないです。

 

「今度こそ運転手さんを呼ぶか……?」とも思いましたが、誰かを呼んだところで、その人にできることなど何もないのです。

せいぜい、ゲロ袋を用意することくらいが関の山です。

 

幸いなことに、ドリームスリーパーには洗面トイレも付いています。

 

いよいよという時は駆け込もう……。

 

乗車5分で絶望的な気持ちになりながら、

「とにかく自分で何とかするしかない。絶対にバスは停めさせない……!」

 

という謎の使命感だけが私を生かし続けました。

 

ドラマ24-TWENTY FOUR-の時間を刻む音が頭の中から聞こえてきて、残り7時間と数十分という地獄の時間のカウントダウンの始まりです。

「そうだ、ヤクを……ヤクを入れよう……」

 

用意周到な私は念のために、酔い止めを持ってきていたのです。

 

(;´Д`)ハァハァ呻きながら、乗務員さんからいただいたペットボトルのお水で、酔い止めをキメました。

 

CTU気分が一気に「ダメ絶対」気分です。

 

あとは薬が効くまで安静にしているのみ。

 

目を瞑りながら色んなことが浮かびました。

 

……何で、こんなことに。

 

「上質なリラクゼーションで心地よい夢の世界へ」誘われるハズが、地獄地獄地獄

 

しかも、乗車5分たらずで

 

本当だったら今頃、優雅にブログ文章でも考えていたはずなのに。

いただいたペットボトルのお水だって、まさか酔い止めを流し込むことなんかに使うことになるとは……。

高級車に乗っている自分に「オホホホホ」と酔うハズが、「おふぉっ……うおぇぁ……」と車酔い。

 

なんて惨めなんだ。つらたん、涙が出てきた。

 

その後、30分くらい「うーうー」無声音で呻いていましたが、1時間経過した頃には、乗り物酔いはすっかり治っていました。

 

酔い止めすごくね

 

乗り物酔いを予防するだけでなく、乗り物酔い治しちゃったよ!

 

もう一生手放せないわ、こんな魔法の薬。

※効果は個人差があると思います。

 

ドリームスリーパーのネタを書こうと思っていたのに、感想のほとんどが乗り物酔いの話になってしまいました。

 

だって、満喫する余裕なかったんだもん。

 

最後に僅かながらですがドリームスリーパーの思い出を。

 

 

 

 

ゼログラビティ姿勢になれるという椅子。

 

 

 

 

個室に入って撮った様子。

 

バスに乗った直後の通路とか、扉を開けた状態からの個室の様子とか、もっとパシャパシャ取っておけばよかった。

 

 

 

椅子の状態を変えるボタンだけで4種類。

 

 

……写真は以上です。

 

本当は、

個室の写真、バアンッ!

椅子の写真、ドオンッ!

アメニティの種類、ドババババッ!

とか、パシャパシャ撮ったり満喫したかったよおおぉぉ(´;ω;`)

 

洗面・トイレの様子も、
「共同スペースなので、写真は撮っていないです」

とか言って、どんな様子か文字だけで伝えようと考えていたのに、酔い止めが効きすぎて、洗面もトイレも使う余裕無かったよおおおお・゜・(つД`)・゜・

 

ほぼ呻いているか寝ていたので、高級バスを楽しむことはできませんでした。

 

しかし、座席の優秀さだけは実感できました。

目が覚めて、後頭部とふくらはぎだけがちょっと痛かっただけで、1番体重がかかっていたお尻も背中も全然痛くなかったのです。

後頭部はたぶん枕の位置を合わせる時間がなかったからだと思います。

 

ずっと同じ姿勢をしていたはずなのに、すげーー!!

ドリームスリーパー、すげーー!

 

また大阪に行く用事ができたら、利用したいと思います。

次回は事前に酔い止めを飲んで、今度こそ車内設備を使い倒すんじゃーー!!

 

 

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